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ビジョンと特集
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事業活動を通じた社会への貢献

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  -健康 • 安心な暮らし-
  |  糖尿病検査業務の省力化と効率化を実現
  |  様々な分野で可能性を広げる遺伝子解析
  -新しい価値の提案-
  |  世界初の技術で新しい組織マネジメントを提案
  |  学生の未来を支援するソリューションを開発
 

糖尿病検査業務の省力化と効率化を実現

 
生化学自動分析装置に、新たな使命を
 
  1970年、当社は、国内初の生化学自動分析装置*を世に送り出しました。現在までの約40年間、多彩な機種の開発と高い精度により、当社の生化学自動分析装置は、多くの医療 • 検査機関で採用されてきました。なかでも中型機である7180形日立自動分析装置は、小 • 中規模の病院で導入がしやすい点や大学病院などで大型機とあわせて利用されたことから、販売台数を伸ばした製品の一つです。
 
  2008年から「特定健康診査」(メタボリック健診)が始まりました。また、食生活の変化や運動不足などに伴い、近年では糖尿病患者数は増加傾向にあり、早期発見のための血液検査はますます身近なものになっています。
 
  このような背景の中、当社は、糖尿病検査の重要な指標であるヘモグロビン • エイワンシー(以下、HbA1C)の自動測定機能を普及台数の多い「7180形」に増設可能なオプションとして開発し、専用試薬とあわせて販売を行っています。
 
 
分析装置の集約化を実現
 
  HbA1Cは血液中のヘモグロビンとブドウ糖が結合したもので、糖尿病の場合はこの数値が増加します。血糖値が前日ないし当日の血糖状態を示すのに対して、HbA1C値は、過去2、3ヵ月間の血糖状態を反映するため、糖尿病の管理指標に適していると言われています。
 
  HbA1C値の測定は専用の装置で行われることが多く、設置スペースの確保が必要でした。メタボリック健診により、日々増える大量な検体と多岐にわたる検査項目をできるだけ省スペースで、迅速に処理したい。そんなユーザーの要望に応えるため、一台の汎用機でHbA1C値の測定もできる装置の開発に取り組みました。
 
  特に当社が注力したのは、従来、手作業で行われていた検体の前処理の労力を低減することでした。そこで、国内の試薬メーカーとコラボレーションし、前処理作業の自動化に成功しました。これにより検査業務の省力化と効率化を実現し、よりユーザーが使いやすい環境を整えることができました。
 
 
太陽電池パネルの模式図HbA1C測定機構7180形日立自動分析装置(写真右下)に、HbA1C測定の機構(写真左下)をオプションで追加することで、他の生化学項目との混在測定が可能になります。
7180形日立自動分析装置
7180形日立自動分析装置
  医療制度改革による医療費抑制の動きもあり、これからは治療だけでなく、いかに病気にならないように自己管理をするか、予防医学にも重点が置かれ始めています。このような環境の変化の中で、私たちは医療現場の最前線にいるお客様と意識を共有し、同じ方向をめざしながら、「健康で安心な暮らし」の実現に向けて取り組んでいきます。
 
*:血清中の生化学成分(コレステロール、たんぱく質、酵素など)の分析を自動化したもの
 
 
  大井川勝紀(写真左)浜住由子(写真右)
VOICE
日立ハイテクノロジーズ
マーケティング部
大井川  勝紀(写真左)
浜住  由子(写真右)
 
 
試薬と装置のセット販売により、測定データについてもご相談をいただくようになりました。今後も、お客様にとって頼りになるパートナーであるために、様々な可能性を探求していきます。
 
 

様々な分野で可能性を広げる遺伝子解析

 
生活に密着した実用分野でも利用
 
  2010年12月、「絶滅種」とされていた日本固有の淡水魚「クニマス」が、約70年ぶりに山梨県西湖で確認されました。その「種」の判定に用いられたのは、生命の設計図と言われるDNA(デオキシリボ核酸)の塩基配列を読み取る装置であるDNAシーケンサでした。2003年に完了したヒトゲノムプロジェクトでも、大きな役割を果たしたこの装置を、当社は米国Life Technologies社(以下、LT社)と提携し、共同開発しています。
 
  これまで主に大学など専門の研究分野で扱われることが多かった遺伝子の配列情報は、現在、食品の安全性検査や動植物の品種改良、製薬、犯罪捜査など私たちの生活に密着した実用分野でも積極的に活用されていて、解析装置であるDNAシーケンサも今後さらにその利用分野の広がりが期待されています。
 
 
誰にでも使える、扱いやすいシーケンサを
 
  様々な分野で使用されるようになったDNAシーケンサの開発において、私たちが最も注力したのは、「誰にでも使える、扱いやすいシーケンサを提供する」ということでした。
 
  従来の装置では消費電力が大きく、導入にあたり電源工事や排熱設備が必要となる場合がありました。それを解決するために、これまでのガスレーザに替えて固体レーザを採用し、一般的な電源への接続を可能とし、排熱設備を不要としました。
 
  また、解析時に必要となる各種消耗品の取り扱いを容易にすることで、作業時間を短縮するとともに、解析不良を排除するために、消耗品 • 試薬のワンタッチ取り付け、およびパッケージ化を実現しました。さらに、消耗品にRFIDタグを取り付けることで管理を自動化し、誤使用等の防止を図りました。そして、完成したのが中規模機である「3500」シリーズです。
 
 
臨床の分野にもDNAシーケンサを提供
 
  近年、DNAシーケンサを用いた遺伝子診断が活発化する傾向があります。遺伝子診断とは、私たち一人ひとりの遺伝子を解析し、配列情報からその人の体質に合わせた病気の予防 • 治療や特定薬物の効果の有無の判別(テーラメード医療)、臓器移植時の拒絶反応の有無の判別などを診断するものです。この診断が一般的になれば、薬の副作用に悩む患者さんを減らすことも可能になります。
 
  現在、私たちは、このような臨床の分野にも最適な装置を提供できるよう、パートナーであるLT社と連携しながら新技術の開発に取り組んでいます。私たちの技術が、人々の安全 • 安心 • 健康に貢献できることを期待しています。
DNAシーケンサ3500および消耗品
 
DNAシーケンサ3500および消耗品
 
 
  村松高道
VOICE
日立ハイテクノロジーズ
バイオシステム設計部
村松  高道
 
 
私たちが携わる仕事は、尽き ることのない可能性と夢に満ちています。今後も、「お客様の潜在的なニーズをいかに具現化するか」という観点から開発に挑み、笑顔があふれる社会づくりに貢献していきます。
 
 

世界初の技術で新しい組織マネジメントを提案

 
コミュニケーションの「見える化」を実現
 
  日立製作所が開発したセンサネットの技術を用いて、コミュニケーションの「見える化」を世界で初めて実現したシステムである 「ビジネス顕微鏡®」。当社では、このシステムを活用した「組織改革ソリューション」のサービスを事業化し、提供しています。
 
  「ビジネス顕微鏡®」は、名札型の端末に赤外線センサと加速度センサを内蔵、それをIDカードのように首から提げることにより、自動的に人と人との対面時間や人の動きを測定します。「いつ、誰が、誰と、どういう行動をとったのか」、これまで感覚的にしか把握できなかった組織内のコミュニケーションの実体をデータとして表すことができます。
 
 
組織内コミュニケーションの課題を解決
 
  開発遅延の低減、部門間の融合 • 連携強化、プロジェクト管理力の向上など設計開発やソフトウェア開発分野をはじめとする各現場の課題は、コミュニケーションに起因するものが多いと言われています。その解決策として、アンケートやヒアリング調査などが行われてきましたが、回答や入力の手間や定量的なデータ分析ができないことなどの理由で、なかなか改善施策が進まないという状況が見受けられました。
 
  当社の「組織改革ソリューション」サービスは、そのような問題を解決するために、「ビジネス顕微
®」で「見える化」された「個人のつながり、組織間のつながり」、「上下の風通し」、「現場の連帯感」、「会話のバランス」、「個人のワークスタイル」、「生産性の要因」、「オフィスの利用状況」のデータを分析し、組織内のコミュニケーション改善のための最適なプログラムをお客様に提案しています。
 
 
継続的な業務改善をサポート
 
  2010年からは、Webやタッチ操作ディスプレイにより、いつでも組織や個人の活動状況を検索できる常時利用サービスを開始しました。分析データを業務の工程ごと、部門ごとに定期的にモニタリングでき、問題の早期発見や課題解決に迅速に対応することができます。また、一人ひとりの業務中の時間配分や対面相手との会話バランスなど個人の分析結果の確認も可能になり、自分自身の働き方の振り返りや個人の自立的な活動を促すこともできます。
 
  私たちがめざすのは、単なるコミュニケーションの「見える化」ではなく、そのデータを踏まえて、継続的な業務改善をサポートすることです。組織の生産性向上、 組織 • チーム力強化を支援し、個々人の職務に対する充実度を高めるなど、組織価値の向上 • 創造に取り組んでいきます。
 
名札型端末と個人の分析データ
 
名札型端末と個人の分析データ
*:「ビジネス顕微鏡®」は(株)日立製作所の登録商標です。
 
 
VOICE
 
柴田修達(写真右)浅田直行(写真左)
日立ハイテクノロジーズ
システムソリューション部
柴田  修達(写真右)
 
将来、本サービスが分析ツールとしてスタンダードなものとなり、様々な業種の組織改革を支援できればと考えています。
 
日立ハイテクソリューションズ
システムインテグレーション部
浅田  直行(写真左)
 
名札型端末の調達、分析ソフトの開発、データ管理を行っています。お客様の求める情報を正確にご提供することを心がけています。
 
 

学生の未来を支援するソリューションを開発

 
専門家に向けた情報を、学生に提供
 
  1994年、当社は当時紙製の冊子であった「有価証券報告書」をPDF化し、オンラインで提供する金融財務情報サービスをスタートさせました。その後、有価証券報告書の電子提出の義務化などに合わせて、決算短信など各種金融データを蓄積。現在は、お客様の目的に応じてそれらデータを編集 • 加工し、インターネット経由で提供する「NEXT有報革命」を販売しています。
 
  主に機関投資家やアナリスト、会計士といった一部の専門家にのみ提供されてきた企業財務情報。開発のスタートから約16年の歳月を経て、この情報を一般に広め、社会に役立てることができないか。私たちは学生の就職活動に注目し、就職活動支援ソリューション「企業スコアリング」を開発しました。
 
 
分かりやすく、使いやすい工夫を
 
 
「企業情報」の画面
「企業情報」の画面
  「企業スコアリング」は、企業を安定性、成長性、収益性など6つの指標で分析した結果をインターネット経由で検索 • 閲覧できるサービス。法定開示資料である有価証券報告書のデータを基にしているため、客観的で中立な評価が可能です。
 
  近年、企業の事業内容は多角化、複雑化し、開示される企業情報は多岐にわたっています。就職活動において学生は限られた時間の中で、様々な情報を選別し、希望する業種や企業を選び出さなくてはならず、「学生」と「企業」のミスマッチも見受けられました。
 
  私たちは、就職活動中の学生たちに「NEXT有報革命」の情報を提供すれば、彼らの負担を軽減し、的確に企業を絞り込むための手助けになるのではないかと考えました。そこで、既存の「NEXT有報革命」のデータベースに最新の金融工学に基づいた財務分析手法をプラス。分析結果は、金融の専門家でなくても分かりやすいように、レーダーチャートや100点法、偏差値で表し、企業間の比較検討がしやすいように工夫をしました。また、取扱製品や事業内容で企業を検索することも可能にし、広範囲な事業 • 製品を展開している企業を抽出しやすくしました。
 
 
希望する企業に出会うチャンスを
 
  少子化が進む日本において、いかに沢山の学生に入学してもらうかは大学などの教育機関の経営にとって課題の一つです。その施策として、保護者に対し「学生の就職まで、面倒をみる」ことを「強み」として打ち出す学校も出てきていて、「企業スコアリング」に対するニーズも高まることが期待されます。
 
  現在、本サービスでは有価証券報告書開示企業約4,500社と、その連結対象会社数万社の評価を参照することが可能です。今後は、学校側のニーズも伺いながら、登録企業やサービスの拡充に努め、一人でも多くの学生が希望する企業に出会うチャンスを提供し、学生の未来を支援していきます。
 
 
VOICE
 
  今井圭太(写真中央)中山佳之(写真左)今村幸平(写真右)
日立ハイテクノロジーズ
ネットソリューション部
今井  圭太(写真中央)
 
可能性に満ちた若者たちを一人でも多く支援できるよう、確かな未来へと結びつくサービスの創出に努めていきます。
 
日立ハイテクソリューションズ
システムインテグレーション部
中山  佳之(写真左)  今村  幸平(写真右)
 
システム開発を担当している私たちも就職活動の厳しさを体験してきました。若い感性を活かして学生の求めるサービスを開発していきます。
 
 
 
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