人は常に呼吸をし、筋肉を動かしています。この私達の生命活動は、タンパク質、
酵素、脂質、糖質など分子レベルの活動で制御されています。こうした生命現象の
メカニズムを解明することは、医療や創薬の発展、食料や環境問題の解決、ひいては
人々の豊かな生活の実現につながるといわれています。ここでは、日立ハイテクノ
ロジーズグループが微細観察・微細分析で社会に貢献している事例をご紹介します。
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難病の治療法の研究や新薬開発をサポート 【透過電子顕微鏡】 |
電子顕微鏡とは
電子線を使って、物体を拡大する顕微鏡で、100万倍くら
いまで拡大することができ、光学レンズを使った光学顕微鏡より、はるかに微細なナノレベルで観察することができます。電子顕微鏡には、大きく分けて「透過電子顕微鏡」と「走査電子顕微鏡」の2種類があります。医学・生物学の研究分野や材料開発、エレクトロニクス分野など、幅広く利用されています。 |
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透過電子顕微鏡 (Transmission Electron Microscope:TEM)
「Bio-TEM(R)」として研究分野や産業分野で活躍 |
走査電子顕微鏡 (Scanning Electron Microscope:SEM) |
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鳥インフルエンザやノロウイルスの観察に役立つ電子顕微鏡
鳥インフルエンザ、ノロウイルスが人々の脅威となり、様々な対策が取られたのは記憶に新しいことです。これらの病気の原因
となるウイルスは、およそ30〜150ナノメートル(1ナノメートル:10億分の1メートル)の大きさで、電子顕微鏡でしか観察することができません。2003年の中国を中心としたサーズの流行は、深刻さを増すなかで、電子顕微鏡によって病気の原因が新種のコロナウイルスであると確認され、現在、治療法の研究や薬の開発が進められています。また、新薬の開発において、薬として有効性のある物質の特定や製造方法の研究、薬の体内における作用の解析などにも、電子顕微鏡は重要な役割を担っています。
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急性胃腸炎を引き起こす
ウイルスの一種
≪試料提供者≫
国立感染症研究所 ウイルス第二部 主任研究官
宇田川悦子先生 |
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大学、研究所のパートナーとして研究開発をサポート
電子顕微鏡を使った新しい技術として、現在注目されているのは、電子顕微鏡の世界を3次元という立体で表現しようという試みです。分子の構造を輪切りにして解析し、画像処理をすることによって、細胞の立体構造や内部構造の観察が可能になります。
このような細胞構造の可視化は官民学の共同研究で行われ、日立ハイテクノロジーズは、その一員として、装置開発や技術提供などに、積極的に取り組んでいます。私達は、様々な大学、
研究所のパートナーとして、共に成長し続けていきたいと考えています。
研究者の使いやすさへのご要望に応える
日立ハイテクノロジーズの透過電子顕微鏡「Bio-TEM(R)」は、医学や生物学の研究に最適な条件で観察していただけるよう、お客様とのコミュニケーションから得られたご意見やご要望を検討し、製品開発に反映するといった、常にフィードバックしていく製品開発を行ってきました。初めて使用される方にも、できるだけ簡単にご使用いただけるように、人間工学に基づいた操作性
や機能性を重視しています。さらに、電子顕微鏡をご使用いただいている方に対して、最適な解決策を得るためのアイデアや技術を提案し、価値あるソリューションの展開に努めています。
日立ハイテクノロジーズ ナノテクノロジー製品事業本部 那珂事業所 先端解析システム第二設計部
小林 弘幸
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「Bio-TEM(R)」の開発にあたっては、お客様の要望の高かった低倍率広視野から高倍率までの柔軟な観察、オートフォーカスでの観察など操作性に重点をおきました。
お客様のこの製品に対する評価は、日本国内シェア7割という結果で得られていると考えています。たくさんの方々に使っていただいているだけにその責任は大きいと感じています。 |
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日立ハイテクノロジーズ ナノテクノロジー製品事業本部 那珂事業所 那珂アプリケーションセンタ
中澤 英子
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電子顕微鏡をご使用になるお客様が満足する結果を得られるようサポートすることと、お客様の声を製品やサービスに反映させていくことが、私達の重要な役割です。
また、学会のワークショップでの若手研究者向けセミナー、大学での講義など、研究者の方への幅広い技術の公開も行っています。
世界に向けて価値ある技術を発信していきたいと思っています。 |
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