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トピックス「国内で初確認されたカエルのツボカビ症」

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セクションタイトル国内で初確認されたカエルのツボカビ症、その皮膚をS-3400Nで観察

ツボカビ症は、ツボカビの一種(Batrachochytrium dendrobatidis)によって引き起こされる両生類の致死的な感染症である。宇根有美・麻布大学助教授(獣医学)の調査で、2006年12月25日までにこのツボカビ症を発症していたカエルは11匹であることが確認された。このうち4匹は初確認された都内の愛好家宅で、残り7匹は埼玉県内の小売店3カ所で見つかり、国内の感染確認例は計4件となった。
ツボカビは、IUCN(国際自然保護連合)による外来生物ワースト100にもリストされており、国際的な監視が必要とされている。既にパナマでは、ツボカビが侵入してから2ヶ月の間に1生息群が全滅したと言う報告もある。
ツボカビの感染が広まることによる影響は、次のような事が考えれる。まず、自然生態系の食物連鎖構造に影響して、生態系の崩壊につながる。また、カエルは水田などでたくさんの虫を食べる益獣であるため、農作物の被害拡大や昆虫媒介性の感染症の増加も予想される。さらに、オオサンショウウオなどカエルを食べる大変貴重な両生類の絶滅も懸念される。
麻布大学は、ホームページに詳しい解説を公開している。

(a)
ツボカビのSEM像a

(b)
ツボカビのSEM像b

図1 ツボカビ症に感染したツノガエルの体幹部の皮膚表面
 (試料ご提供:宇根 有美助教授 麻布大学獣医学部(病理))

図1は、日本で初めて確認されたカエル(ツノガエル)・ツボカビ症の体幹部の皮膚表面を、「日立走査電子顕微鏡 S-3400N」で観察した像である。

図1(a):体幹部の皮膚の表面、ツボカビの遊走子嚢に形成される放出管が皮膚の表面に突出している(矢印)。この放出管には、蓋があって、遊走子嚢内の遊走子が成熟すると、蓋が開いて、そこから外界に遊走子が放出さる。遊走子が放出された後の遊走子嚢の中にはしばしば、細菌が増殖する。サークルは細菌を含んだ遊走子嚢が破裂したものである。

図1(b):ツボカビの遊走子嚢がドーム上に皮膚表面に隆起している。矢印は放出管。皮膚表面には、皮膚のバリアーが破壊されているため、多数の細菌が付着している。


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